ドライバーの実態とは?運送業界の課題はデジタルタコグラフで解消!
運送業界では、長時間労働が問題視されることがあります。ドライバーのな労働実態について、理解しておかなくてはいけません。この記事では、ドライバーの実態や運動業界の厳しい現状を改善する方法を紹介します。また、過酷な労働に終止符を打つためのデジタコについても詳しく見ていきましょう。
ドライバーを襲う過酷な労働の実態
長距離のトラックドライバーは、労働時間が長くなることを避けられない場合があります。ドライバーの労働の実態について理解しておかなくてはいけません。
無償の荷積み
トラックドライバーは、まず荷主のもとへ向かい、到着するとすぐに荷積みを始めます。しかし、荷積みは契約にはない場合が多く、その場合には本来やる必要がない作業です。本来、契約にない場合には、このような作業も料金を受け取る必要があると法律で定められています。
しかし、実際は仕事をもらうために無償で行っており、どれだけ働いても収入が増えることはありません。
高速代ゼロ
トラックドライバーは、仕事をもらうために高速代を受け取らないことがほとんどだといいます。しかし、高速代を受け取れなくては、下道を走るしかありません。下道では高速の倍近くの時間がかかるため、労働時間が増えていくばかりです。
トラックドライバーの労働時間は、全産業と比較しても2割程度長いにもかかわらず、給与は5~10%低くなっているのが実態です。
労災認定の件数最多
トラックドライバーの仕事は、わずかな判断ミスが自他の命に直結します。健康への十分な配慮が必要とされているにもかかわらず、労災認定の請求件数は道路貨物運送業が最多です。労災が認められた件数も運送業が最多であり、全体の3割を占めます。一因は労働時間の長さにあり、全産業の平均の2割程度上回っています。
運送業界での厳しい現状を改善するには
経営のことを考えると同時に、労働時間を削減することは簡単ではありません。しかし、過酷な労働によりドライバーが命を落としてしまったときの、会社の損失は計り知れないものでしょう。そのため、できる範囲のなかで過酷な労働環境を見直し、対策をすることが重要です。
対策のひとつとしては、ドライバーの健康管理を徹底することです。ドライバーに定期的に健康診断を受診させ、健康状態を把握および管理することが重要です。体調不良がある場合には、休みをとらせることも検討しなくてはいけません。
乗務前と乗務後に血圧を測ることも、体調を把握する方法として効果的でしょう。また、会社として労災事故を発生させないというメッセージを伝えることも大切です。メッセージを伝えることで会社の考え方を浸透させ、会社が実施している対策をドライバーが受け入れやすくなります。
すぐに長時間労働を改善することは難しいかもしれませんが、少しずつでもよいので具体的な対策を進めていくとよいでしょう。
デジタコの導入がおすすめ
トラックドライバーの過酷な労働に終止符を打つためには、デジタコの導入がおすすめです。デジタコとは、デジタルタコグラフの略で、車両に搭載することで速度・運行時間・走行距離などが記録できる運行記録機器のことをいいます。
車両の稼働状況が把握でき、記録されたデータは運行管理や公的機関への資料として使用することが可能です。デジタコは、出発前に記録用の媒体をセットするだけで自動的に記録が始まります。専門知識も必要なく、利便性も高いことから注目されています。デジタコの導入をおすすめする理由を見ていきましょう。
簡単にデータを確認できる
デジタコは、車両の運行状況に関する情報を、簡単に確認することが可能です。メモリーカードに記録されている情報は、パソコンに読み込むとすぐに確認できます。また、ネットワークを経由すれば、メモリーカードを取り出す必要もありません。専用の解析ソフトを活用すれば、運転状況や労働状況を簡単に分析できます。
事故を削減できる
デジタコでは、急発進や急ブレーキなどの危険運転を察知します。運転状況が正確に記録されるため、安全運転への意識も高まるでしょう。また、走行時間か走行距離を確認することで、連続運転や休憩を取得した時間も把握することが可能です。
データをもとに健康管理を徹底することで、過労運転や不注意による事故の予防効果にもつながります。
車両の動態管理ができる
デジタコを導入すると、車両の動態管理も可能になります。運転状況を可視化し、ドライバーとの面談や研修を行うことで、労働環境の改善に活かせます。また、GPSにより位置情報を取得すると、配車の効率が上げられ、売り上げアップにも貢献できるでしょう。
まとめ
ドライバーを襲う過酷な労働の実態について紹介しました。トラックドライバーは過酷な労働環境におかれ、ぎりぎりの状態で物流を支えているのが実態です。過酷な状況が改善されなければ、日本の物流が機能しなくなってしまうかもしれません。
この先も安定的な物流を維持するためには、長時間労働や過酷な労働環境を改善する取り組みを進めていく必要があります。まずは、ドライバーの健康管理や、デジタコの導入などを検討してみてはいかがでしょうか。
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