小規模運送業から大手物流企業まで!デジタコ導入事例を紹介

公開日:2024/09/15  

デジタコ 導入事例

 

デジタコ(デジタルタコグラフ)を導入することで生産性を上げたいけれど、どう導入したらいいか分からないとお悩みの運送業や物流業の方も多いのではないでしょうか?そこで本記事ではそんなお悩みを払拭すべく、各業者や企業の導入事例を紹介します。この記事をお読みいただき、デジタコを活用した最適な運行管理にお役立てください。

小規模運送業者における導入事例

24時間365日、さまざまな店舗に配送を行っている運送業者にとって、リアルタイムでの運行管理と温度管理は欠かせません。ここでは、小規模運送業者である三共運輸のデジタコ導入事例を紹介します。

三共運輸は東京都武蔵野市に拠点を構え、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、食品メーカーなどに店舗配送を行う運送業者です。同社では2012年にネットワーク型デジタコを導入しています。

前日の日報から安全運転指導を実施

前日のデジタコをチェックし、必要に応じて安全運転指導を実施しています。3か月ごとの安全講習会との相乗効果もあいまって大きな事故ゼロを実現しているのです。

全国運転ランキングを活用

デジタコの速度データから算出されるエコ&セーフティ指数を活用し、前日のランキングと週間運転成績表を社内に掲示しています。つい出てしまう悪い癖の把握・改善に役立てています。

荷に優しく低燃費の運転を誘引

デジタコがあれば、公平な判断基準から正当な評価ができ、報奨精度にも活用できます。結果的にドライバーのモチベーションが向上し、荷に優しく低燃費の運転が実現しているのです。

庫内温度管理で輸送品質向上を実現

食品の温度管理はたいへん重要です。デジタコを活用すれば、集荷前から配送中の庫内温度管理も日報で一目瞭然。デジタコはドライバーの温度管理に落ち度がなかったことを証明するため、輸送品質に担保につながります。

大手物流企業の導入事例

定時着が求められる配送では、渋滞や車両トラブルへの素早い対応が欠かせません。ここでは、大手物流企業であるパスコ・ロジスティクスのデジタコ導入事例を紹介します。

パスコ・ロジスティクスは、神奈川県海老名市に拠点を構え、敷島製パンの物流会社として、企業と工場間の原料輸送や工場から各店舗への店舗配送を行う物流企業です。同社では、ネットワーク型デジタコの導入により荷主とリアルタイムの情報共有を実施し、安全運転を徹底しています。

渋滞などによる遅配への迅速対応を実現

交通渋滞が発生した際にはデジタコの情報から対象車両にメッセージを送信し、迂回路を指示しています。また、遅配が起きそうな際には荷主と運行状況をリアルタイムに共有することで、ドライバーの心理的負担を軽減しているのです。

緊急時でも素早く応援車両を手配

防ぎようのない車両トラブルが起きた際でも、デジタコの近傍車両検索機能を活用し、最寄りの車両を向わせる体制を整えています。

情報共有システムによる徹底した品質管理

荷室に温度異常があった際には、メッセージ機能を活用し車両に設定温度のチェックを指示します。月ごとに荷主に温度管理データを提出し、輸送品質の証明に役立てているのです。

違反運転アラームで安全運転指導を実施

違反運転アラームから走行動画をチェックし、帰庫時に安全運転指導を行っています。ドラレコの動画があれば、仕方のない違反なのか、ドライバー起因の違反なのかが一目瞭然です。

運転席撮影用カメラで運転姿勢をチェック

運転席撮影用の赤外線カメラを活用し、ランダムに抽出した車両から運転姿勢や指差し呼称が正しく行われているかをチェックしています。

デジタコ導入でできることとは

そもそもデジタコとは、時間・距離・速度などの運行データをメモリーカードに記録するデジタル式運行記録計です。ここでは、デジタコ導入でできることについて解説します。

運行データを記録できる

デジタコでは、走行時間・走行距離・運転速度・エンジン回転数・アイドリング時間などの運行データをリアルタイムで取得し記録することが可能です。車両動態管理システムが搭載されていれば、GPSを活用し、インターネットを介した位置情報が取得できます。

無駄や危険運転を見える化できる

デジタコがあれば、無駄なアイドリング、急発進・急加速・急減速、あおり運転などの危険運転を見える化でき、燃料使用量の削減や安全運転意識の向上が図れます。

運行データを解析できる

運行データは、専用のソフトウェアを活用して簡単かつ迅速に解析することが可能です。運転日報や乗務記録といったさまざまな帳票を自動作成し、事務作業の大幅な省力化に貢献できます。

運行データの保存・管理が容易にできる

運行データはメモリーカードや通信先PCに自動的に記録されるため、データの保存や管理が容易になります。また、GPSが搭載されていれば、車両の位置情報も記録することが可能なため、運行位置の視覚化からルートの再検討や最適化が図れるのです。

まとめ

デジタコは、従来のアナログ式記録計にはないさまざまな機能を備えているため、車両管理や運行の最適化、安全運転の向上を目的として導入が進んでいます。デジタコは、運行データの記録だけでなく、解析や保存・管理までを容易にするため、ドライバーの労務管理はもちろん、社内の事務作業の省力化にも貢献します。

また、運行状況を荷主とリアルタイムで共有することで、輸送品質の証明や改善にも役立ちます。デジタコの導入を検討中であれば、ぜひこの記事にある内容を参考に物流2024年問題の打破にお役立てください。

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