知られざるタコグラフの歴史!日本ではいつから導入されているの?
タコグラフは、トラックやバスに搭載されているものです。運行の安全、業務の把握に役立つタコグラフですが、どのような歴史があるのでしょうか。ここではタコグラフの歴史、日本における導入はいつからか、今後さらに高機能化したタコグラフが導入される見込みについて解説していきます。
タコグラフの歴史とは
タコグラフは、車に搭載して速度、走行距離、走行時間を記録するものです。発明したのはドイツと言われ、1952年に原型が作られました。以後、車両の運行管理、運転の安全性の担保などに利用され、世界中で普及が進んでいます。
日本における導入はいつから?
日本での普及は、1960年代に入ってからです。当時、道路安全に関する国民の意識は非常に薄く、トラックやバスはとくに、その大きさ、重量にもかかわらず、高速で走行し「神風トラック」「神風バス」などと揶揄されていました。
とくに、トラックの運転手は運んだ荷物の量、距離で給料が変わります。つまり、短時間でたくさんの荷物を運べば運ぶほど給料が上がっていきます。「歩行者が居ようと関係なく高速運転」「狭い抜け道を高速で走る」「信号無視」などを平然とするため、多くの事故が発生し、多くの命が失われました。
悲惨な交通事故が多発する現状を打開するために、1962年、タコグラフの搭載、それを担保する運行記録の保存を義務付けました。これが、国土交通省から発布される旅客自動車運送事業運輸規則第二十六条、貨物自動車運送事業輸送安全規則第八条です。これは、大雑把に言えば「バス、トラックは運行速度、距離、時間を記録する機器を搭載し、それを記録したものを1年間保存しなさい」という省令になります。
これにより、事業者は運行する全ての車両の運行状況を把握し、問題があれば改善する必要に迫られることになりました。なぜなら、事故や問題が発生したときに、運行日誌の提出を求められ、「運転速度が法定速度を大きく上回る」「適切な休憩時間をとっていない」などといったことが発覚すれば、それを根拠に事業所は行政罰、刑事罰、民事罰を受ける可能性があるからです。
タコグラフの適用範囲は、時代とともに順次拡大されていき、現在は貸し切りバス、長距離バス、車両総重量7トン以上か積載量4トン以上のトラックへの搭載が義務となっています。
今後さらに高機能化したタコグラフが導入される
現在、タコグラフはアナタコ、デジタコと言われるものが普及しています。アナタコはアナログタコグラフを略したもので、タコグラフの記録を紙に記録します。トラックやバスなどの、速度計裏に挿入されているのが一般的です。
デジタコは、デジタルタコグラフを略したもので、その名のとおりタコグラフの情報を、デジタル化して記録します。USB媒体に記録するものやクラウドに直接送信されるものがあり、従来のアナタコの比ではない利便性を持ちます。
上記のとおり、タコグラフは運行日誌とセットで存在するものです。アナタコでは、それそのものが運行記録としては使えないので、日誌に転記する必要があります。そもそも紙に記された記録を読み解く必要があることから、素人では何が書いてあるのかすらわかりません。そのような代物を分析して、運行日誌に書く作業は退屈で、やりがいのない仕事と言えるでしょう。
これを解消してくれたのが、デジタコというわけです。仕様の違いはありますが、デジタコは、データで運行速度、距離、時間が記録されています。日誌のフォーマットと連動させられれば、自動で日誌を作成でき、印刷またはデータで記録しておけばよいのです。これは、関係する業界にとって、革命的な発明と言えるでしょう。
現在、デジタコは運行管理システムや在庫管理システム、勤怠システム、他社配車システム、車両自己診断システムなどと連動しており、さらに進化を遂げていくと予想されています。特筆すべきなのが、他社の配車システムとの連動、車両自己診断システムとの連動です。
他社の配車システムとの連動は、観光バスや建築トラックの現場で、必ずといっていいほど起こる車両の不足に、瞬時に対応できるものです。それまで車両が不足した際は、電話で他社に応援を頼み、融通してもらっていましたが、デジタコがあれば、全体でどれだけの不足があり、どこにどの車両を穴埋めすべきなのかリアルタイムで共有され、ロスを最小限にできます。
車両自己診断システムとの連動は、タイヤの空気圧、温度、各種部品の摩耗度合いをデジタル化し、車両の適切なメンテナンスをすることで、事故や不具合を未然に防ぐものです。人間の目だけでは見落としてしまうことも、数字で確認することで安全性が大きく向上する優れたシステムといえます。
まとめ
タコグラフの歴史、日本における導入はいつからか、今後さらに高機能化したタコグラフが導入される見込みについて解説してきました。タコグラフは、時代とともに進化し、現在多くの側面から活用されていることがわかりました。タコグラフの重要性は業界の方だけでなく、そのほかの多く方にも波及するものであり、今後ますます進化を遂げて我々の役に立ってくれることでしょう。
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