タコグラフの改ざんは違法?デジタコなら改ざんできないって本当?
ロングドライブの業種には装着が必須となったタコグラフですが、さまざまなデータが可視化されてしまうため、「改ざん」を試みるケースが発生しています。平成29年以降は装着が義務化されたタコグラフですが、データを改ざんしたら違法になるのでしょうか。この記事ではタコグラフの改ざん問題にスポットを当てます。
タコグラフの改ざんは違法!
タコグラフには現在アナログ式・デジタル式の2種類があります。以前は多くの車両にアナログ式のシンプルなものが装着されていましたが、利便性の良さから近年ではほとんどの車両にデジタル式のタコグラフ(以下、デジタコ)が装着されています。
さまざまな運転中のデータがデジタルで保存されているので、勤怠管理や運転・業務指導にも役立っています。しかし、多くの運転中のデータが正確に記録されてしまう以上、不都合に感じる会社やドライバーがいるのも事実です。もし、タコグラフのデータを改ざんしてしまったらどうなるのでしょうか。結論から言うと、タコグラフの改ざんは「違法」です。
行政処分の対象になってしまう
タコグラフには雇用しているドライバーの勤務実態も細かく記録されることになり、適正な給与支払いが行われているか否かも、可視化されるようになります。
思わず改ざんを指示する業者もいるようですが、運行記録計の改ざんは違法行為であり、行政処分の対象になります。経営に大打撃を受ける行政処分「最大で1件×60日車の業務停止」が下される可能性があるので、改ざんにメリットは一切ないのです。
労働問題に発展する可能性も
タコグラフの改ざんをもしも会社組織ぐるみで実施している場合、正しい勤怠管理ができていない可能性があります。残業代の未払などが発覚したら、労働問題に発展する可能性も否定できません。
また、雇用される側としてはタコグラフの適正な運用は自身の労働環境を証明するものである、と認識を持つことが重要です。改ざんに加担してしまったら、労使交渉の際にも不利になる可能性が高いでしょう。
タコグラフを改ざんした場合の処分
タコグラフは法律で義務化されているものであり、運転・勤怠管理にはもはや必須のアイテムと言えるでしょう。それにもかかわらず、もしもタコグラフを違法に改ざんしてしまったら、一体どんな処分が待ち受けるのでしょうか。
改ざんは刑事責任を追及できる
本来は正しく使用すべきタコグラフを、違法に改ざんした場合には罪になります。まず、労働時間を違法に削減するためにタコグラフに残されていたデータを削減する場合には、残業代を違法にもみ消している可能性があります。私文書偽造にも該当する可能性があり、刑事処分に発展する可能性があります。
ペーパーによるアナログタコグラフであっても、運転者がきちんと報告したものが違法に改ざんされている可能性があるので注意が必要です。ドライバーの待機時間などがカットされている可能性もあります。
電磁的記録不正作出罪
もしもデジタコのデータが違法に改ざんされている場合には、「電磁的記録不正作出罪」に問われる可能性もあります。
アナログタコグラフとは異なり、近年ではデジタコが独壇場になりつつあります。そこで、データ管理の違法な改ざんについても刑事責任の追及が可能となっています。電磁記録媒体を改ざんし、意図的に消してしまうなどの行為も罪に問われるのです。
万が一の際には過労死・事故死などのトラブルに
近年長距離ドライバーの過酷な働き方が原因となった事故が多発しています。無理な労働時間を強引に押し切った結果、バスが事故を起こしてしまった、というケースも決して少なくありません。
ドライバーという仕事は昔よりも薄利になりつつあり、労働者が深刻に不足しています。そのため、既存のドライバーがフル回転を求められ、働き続けているという実情があります。
本来は安全運転のためにこうした違法行為は控えるべきですが、まだまだ全国的にドライバーの環境は明るいものではありません。実際に過労死や事故死などが起きており、大きな事件後にタコグラフの改ざんが判明したら、業務上の罪に問われるリスクもあります。
デジタコなら改ざんできない
タコグラフの義務化によって多くの企業はペーパーによるアナログ式ではなく、デジタル式に変更して普及を進めています。大手の運送関係などはデジタコの導入がほとんどであり、適正なドライバー指導や勤怠管理にもデジタコを導入しています。
デジタコの魅力はメモリーカードを使っている管理のため、基本的に消去以外の改ざんはできないのです。ペーパーなら可能であった書き換えもできません。もしも故障かな、と思ったらロックがかかっているだけの可能性もあるので、十分にチェックしてから稼働開始をしましょう。
デジタコは導入コストこそかかりますが、運転速度やルート、休憩時間や積荷の待機時間なども正確に記録できる代物です。改ざんリスクも極めて低く、導入には会社側・雇用者側双方に大きなメリットをもたらすでしょう。
まとめ
今回の記事ではタコグラフの改ざんに関して詳しく解説を行いました。タコグラフは装着が義務である以上、改ざんをしてしまうと違法行為に該当し、刑事罰に問われる可能性もあります。
タコグラフの適正な運用は勤怠管理や安全な運転技術にも貢献してくれるものです。特にデジタコは改ざんリスクも極めて低く、優れているものです。この記事を機会に、まだアナログのタコグラフの方はデジタコへ移行されてはいかがでしょうか。
おすすめのデジタルタコグラフランキング
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
名前 OCTLINK(オクトリンク)「CENTLESS株式会社」 | 名前 デジタルタコグラフ「矢崎エナジーシステム株式会社」 | 名前 富士通デジタコ「株式会社トランストロン」 | 名前 ロジこんぱす「株式会社システック」 | 名前 e-Tacho®(イータコ)「株式会社NPシステム開発」 |
ポイント 安心・安全運転も実現!業界最安値レベルながら高品質なデジタコ | ポイント 運行管理にかかる負担を軽減!豊富な製品ラインナップを用意 | ポイント 導入台数実績は20万台以上!多彩なオプション機能が実現するさらなる効率化 | ポイント 各社に合わせたカスタマイズもOK!誰もが使いやすいデジタコを追求 | ポイント 導入実績は5,000社以上!高性能のデジタコが叶える健やかな職場環境 |
公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら | 公式サイトはこちら |