デジタコにはSDカードが必要?SDカードを取り扱う際の注意点を解説
近年、多くの事業用車両に搭載されている「デジタルタコグラフ(通称:デジタコ)」。デジタコは、運行データを正確に記録するためにSDカードを用いることが多く、長く使い続けたいなら正しい取り扱いが欠かせません。本記事では、SDカードのデータを守り、安全な運転・運行を行うために知っておきたい注意点について解説します。
デジタコはSDカードが必要?市販のSDカードを使用してもいいの?
デジタコの役割は、運行時間、速度、休憩状況など、運行に関わる詳細なデータを正確に記録することです。運行状況を正確に記録し、労務管理や安全運転の徹底に欠かせない装置として広く普及しています。
そのため、これらのデータを保存する媒体としてSDカードが不可欠になります。多くのデジタコでは、SDカードを本体に差し込んで初めてデータが蓄積される仕組みとなっており、日々の運行管理や監査対応のためにSDカードは必須アイテムといえるでしょう。
では、市販のSDカードを使っても問題ないのでしょうか。結論からいえば「可能だが推奨できない」となります。
デジタコの機種によっては市販のSDカードでも正常に使用できる場合がありますが、すべてのデジタコで安心して利用できるわけではありません。 多くのデジタコは、メーカーが推奨する特定のSDカードを使うことを前提として設計されています。
車というのは、真夏の湿度を含んだ高温、悪路やエンジンで激しい振動が起こりやすいというSDカードにとって過酷な環境です。そのためデジタコに採用されている特定のSDカードというのは、この環境に対応できる特別仕様のものが使われているのです。
そのため、デジタコに非対応の市販カードを利用すると、当然メーカー保証の対象外になるばかりか、データの破損、読み取りエラー、そして最悪の場合、データ保存の失敗による証拠不備として大きなトラブルになることも考えられます。
とくにデジタコのデータは労働基準監督署や運輸局の監査にも関わる重要情報です。記録の欠落や不具合が発生した場合、ドライバーや会社に法的責任が及ぶかもしれません。
そのため、必ず取扱説明書やメーカー公式サイトを確認し、対応しているSDカードを使用することが大切です。安価な市販カードを使いたくなるかもしれませんが、長期的な信頼性や保証面を考えると、メーカー推奨品を選ぶ方が安心でしょう。
SDカードはメンテナンスが欠かせない
「一度差し込めばそのまま使い続けられる」と思われがちなSDカードですが、実際には電子機器の一部であり、劣化や不具合のリスクがあります。適切なメンテナンスを行わずに長期間使い続けると、データの破損や読み取りエラー、保存データの欠落、書き込み速度の低下などのトラブルが発生しやすくなります。
とくにデジタコに使用するSDカードは、日々の運行記録を継続的に保存するため、一般的なカメラやパソコンでの使用よりも負荷がかかりやすい環境です。また、デジタコのデータは単なる記録ではなく、先述したとおり法令遵守や労務管理に直結する重要情報です。
もしデータが失われれば、労働時間の証明ができなくなり、監査時に不備を指摘される可能性もあります。したがって、デジタコ用SDカードには定期的なメンテナンスが欠かせません。データ消失や不具合を未然に防ぐため、日頃からSDカードの状態を確認し、必要な対応を行うことが非常に重要なのです。
SDカードのメンテナンス方法
それでは、具体的にどのような方法でSDカードのメンテナンスを行えばよいのでしょうか。以下に、実践的なメンテナンス方法をステップごとに紹介します。
1.定期的にバックアップを取る
もっとも基本的かつ重要なのが、定期的なデータのバックアップです。PCやクラウドサービスに保存しておけば、万が一SDカードが破損してもデータを失う心配がありません。バックアップは毎日、あるいは最低でも週に一度は実施するのが理想です。
2.SDカードのフォーマットを行う
使い続けていると、SDカード内部には不要なデータや断片化が蓄積していきます。その結果、書き込みエラーや読み取り不良が発生しやすくなります。
これを防ぐには、定期的なフォーマット(初期化)が有効です。デジタコ本体やPCの設定から行うことができ、定期的に実施することでカードの安定性を保てます。
3.エラーチェックを行う
PCとカードリーダーを使用して、SDカードの読み取り速度やエラーの有無を確認することも大切です。
専用ソフトウェアを利用すれば、カード内部の状態を診断し、不良セクタの有無などを簡単にチェックできます。早期に異常を発見すれば、大きなトラブルを未然に防げます。
4.定期的に買い替える
SDカードは半永久的に使えるものではありません。内部のメモリセルは使用回数に応じて劣化し、やがて記録が不安定になります。
したがって、数年に一度は新しいカードに交換することをおすすめします。とくに業務用で毎日使用している場合は、寿命が短くなるため、早めの買い替えが安心です。
運行管理の信頼性を高め、トラブルを未然に防ぐためにも、適切なSDカードを選び、メンテナンス習慣を徹底することが不可欠です。
まとめ
今回は、デジタコにSDカードは必須なのか、市販品を使えるのかといった基本的な疑問から、SDカードのメンテナンスの重要性、そして具体的なメンテナンス方法までをくわしく解説しました。デジタコにとってSDカードは、単なる記録媒体ではなく「法令遵守の証拠」となる重要な役割を果たすものです。市販のSDカードが利用できるケースもありますが、機種によっては不具合や保証対象外となるため、必ずメーカーが推奨する製品を使うようにしましょう。また、SDカードは消耗品であり、放置して使い続けるとデータ破損や読み取りエラーが発生する可能性があります。定期的なバックアップ、フォーマット、エラーチェック、さらには計画的な買い替えを実践することで、デジタコの運行データを確実に守ることができます。
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