デジタコのカード型と通信型の違いとは?それぞれの特徴をご紹介!
デジタコにはカード型と通信型があります。カード型は速度、走行時間、走行距離を記録するものです。通信型はそれに加えて、トラックのリアルタイムな状況を把握できるようになります。どちらを導入するかは、コスト面や機能面などを比較して検討しましょう。それぞれの特徴を紹介します。ぜひ参考にしてください。
カード型(ローカル型)のデジタコとは
速度、走行時間、走行距離を記録するものです。SDカードなどをデジタコに読み込んでから記録します。アナタコと比較すると、記録の保存や日報の作成の手間が省けるようになりました。
SDカードなどの記録媒体に運行を記録する
運行前に専用のSDカードなどをデジタコに読み込んでから運行を記録します。運行後はSDカードなどを営業所に持ち帰り、専用ソフトを使用してデータを取り出します。そのため、SDカードなどの記録媒体の保管に注意しなくてはいけません。
通信型(クラウド型)のデジタコとは
デジタコの機能に加えて、トラックのリアルタイムな状況を一元的に管理できるようになった機能を指します。特別な機器が必要ないので手軽に導入できます。
通信型のデジタコとは
デジタコが記録しているデータを営業所にいながらリアルタイムで確認できます。これらのデータは、不特定多数の人に見られるのではなく、営業所のなかでも管理者や指導者とよばれる監督責任がある人や、営業所ごとに閲覧できる人を指定できるので安心してください。リアルタイムで情報が流れるからこそ、IDやパスワード設定を厳重に実施しています。
インターネット環境が整備されていれば運用できる
特別な機器を準備する必要が無いので、通信型のデジタコを導入するのに手間はかかりません。インターネット環境が整備されていれば問題なく導入できます。デジタコのシステムは無料でアップデートされるので、新しい機能が追加されても使用できます。機能が増えるたびに新しいアイテムを購入する必要が無いので、比較的料金を抑えて利用できます。
費用対効果が高い
通信型のデジタコは、人的ミスを犯さないので安心できます。たとえば、営業所からのデータ漏洩やバックアップの不備などを指摘されることがありません。運転者の業務が減ったことにより時間にも余裕が持てるようになります。
また、運用面でもメリットがあります。トラックが走行している場所や状態がリアルタイムで管理者や指導者が分かるので、適切な指示を出せるようになります。運転者に現在の場所や状態を電話などで質問しなくても、まるで同じ場所にいるかのように指示を出せるので業務の効率化に繋がります。
動態管理機能がある
トラック業界では荷物の到着が遅れることがよくあります。通信型のデジタコを導入する前は、荷主や配送先から問い合わせを受けても対応に困ることが多かったでしょう。
通信型のデジタコを導入すると、実車、空車、荷積などが表示されるので、現在の状況を正しく把握できます。これにより、予定より到着が遅れそうな場合は、前もって荷主や配送先などに連絡を入れられるようになっています。
トラックの様子がリアルタイムで把握できる
通信型のデジタコを導入する前は、営業所からドライバーが出発するとドライバーとの連絡手段は携帯電話のみでした。運転中や作業中は電話に出られないことが多いため、リアルタイムでトラックの様子を把握できませんでした。通信型のデジタコを導入すると、1台のみならず稼働中のトラックの様子が一度に確認できます。業務の生産性向上に役立っています。
運転者のモラル向上にも期待が持てる
運転中の運転者の様子や車間距離なども含めてリアルタイムで監督できるので、運転者のモラル向上に期待できます。常に運転者は見られている緊張感を持てるので、安全運転により磨きがかかるでしょう。
カード型と通信型のデジタコの違い
2つの違いを見ていきましょう。
価格面の違い
カード型は通信型と比較すると安価です。ただし、カード型で使用するSDカードなどは消耗品なので買い換える必要があります。そのたびにコストがかかります。また、量販店などで販売されているSDカードは使用できないことがあります。長期的にみると通信型はデメリットが小さくなります。
労力の違い
カード型はデータを読み取るのに時間がかかります。読み取りは1名ずつとなっているので、同時刻にSDカードを読み取りたいときは時間を変更する必要があります。このようなことが頻繁に発生するので面倒に感じるでしょう。通信型はデータの読み取りが不要なので、煩わしい作業をしなくて済みます。
まとめ
道路交通法の改正に伴い、デジタコの設置が義務化されています。補助金を活用できる場合は上手に活用して、少しでも自己負担を減らしましょう。また、費用面や労力の違いなども考慮して、どちらのデジタコを導入するのか検討します。
今後もさまざまな機能が追加される可能性があるので、最新の機能が営業所として必要であればそちらを導入しましょう。詳細はインターネットやメーカーのホームページから確認できます。また、補助金制度などについては、自治体や都道府県のホームページなどを確認してください。
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