デジタコ導入時に利用できる助成金はある?お得な制度を紹介!
自動車を運転している時、スピードや走行時間・距離などの運行情報をメモリーカードなどの電子媒体に記録してくれるデジタルタコグラフ(デジタコ)。ドライバーの運行管理だけではなく、安全意識の向上にも役立つので、導入を検討している方も多いのではないでしょうか?今回はデジタコ導入時に役立つ助成金に関する情報を紹介します。
経済産業省のデジタコ補助金
デジタコの補助金を紹介する上で欠かすことができないのが、「トラック輸送の省エネ化推進事業」という名称で、経済産業省が、実施している補助金制度です。具体的な内容を説明するため、2021年度に実施された内容を紹介していきます。
2021年は、5月下旬に内容が発表されました。公募期間は、1次公募が6/14(月)〜25(金)、2次公募が7/5(月)〜16(金)、3次公募が7/26(月)〜8/6(金)となり、計3回に分かれていますが、ご覧の通り各公募期間は11日間ずつと短いので、補助金の申請を考えているのであれば事前に準備しておく必要があります。
また、注意しなければならないことがもう一つあります。それは予算額の違いです。「今は、仕事が忙しいから1次と2次は見送って、3次で申請しよう!」などと考えているのであれば、それは大きな間違いです。
公募は3回行われますが、1次公募は約25億円、2次公募は約5.5億円、3次公募は約5億円と予算額が減少していきます。もちろん、1次公募で採択されなかった業者が2次、3次に申請してはならないという決まりはないので、再チャレンジしてくる業者も数多くいます。
1次より2次、2次より3次と倍率が高まるのは明確なので、しっかりと事前準備を行い1次公募に間に合うようにしましょう。
国土交通省のデジタコ・ドラレコ補助金
経済産業省が行なっている補助金以外にも補助金制度はあります。次に代表的なものとしては、国土交通省が実施している「事故防止対策支援推進事業」内の『運行管理の高度化に対する支援』というものです。経済産業省の補助金制度と同じく、2021年のものも参考に解説していきます。
こちらは、募集期間が2回に分かれており、1次募集は8/16(月)〜9/17(金)、2次募集は10/4(月)〜2022/1/31(月)となっています。1次募集はトラック事業者のみという制限があるので、注意が必要です。
また、経済産業省のものとは大きな違いが2つあります。1つ目は、「機器の指定があること」です。補助金を利用するためには、デジタコの機器は、国土交通大臣が認定した機器でなければなりません。
2つ目は「上限金額があること」です。デジタコについては、車両1台に対し機器の価格の1/3であり、3万円が上限となります。ドラレコについては、車両1台に対し機器の1/3は変わりませんが、2万円が上限となっています。この点は、とにかく申請すれば良いというわけではなく何が最適かを見極め判断する必要があります。
IT導入補助金
続いて紹介するのは、「IT導入補助金」です。IT導入補助金とは、IT化を推進しようとしている中小企業等に対して、IT関連ツールを導入するための費用を補助する補助金制度になります。
2021年の実施時期は、計5回にわたり4/7(水)〜12/22(水)までの期間で申請の受付が行われました。対象となるのは、IT関連ツールを販売している販売事業者が、自社の製品を事務局に申請し、許可を受けたものが対象製品となります。
対象製品については、IT導入補助金のウェブサイトに掲載されているので、IT関連ツールの導入を検討されている企業は、導入前に必ず対象製品を確認していただくことをおすすめします。
2022年のデジタコ助成金
そして、気になる2022年の経済産業省が実施する「トラック輸送の省エネ化推進事業」ですが、公募は始まっています。
1次公募は、8/17(水)10:00〜24(水)16:00、2次公募は9/16(金)10:00〜26(月)16:00、追加で行われる3次公募は、10/28(金)10:00〜11/7(月)16:00を予定しています。計3回の公募がある点については2021年度と変わりませんが、前項でも紹介した通り、予算は大きく異なります。
1次公募では30億円となり、2次公募では5.5億円、3次公募では7億円と予定されています。また、対象となる費用ですが、導入にかかる費用の定額または、1/2以内となり、事業者単位では、50台までとなります。
対象事業者である貨物自動車運送事業者や自家用トラック事業者、リース事業者の方は、この機会を逃さず活用できるよう、しっかりと準備を進めていくことが重要です。特に貨物自動車運送事業者は、優先事業者に認定されているので、該当する方にはとてもおすすめの制度と言えます。
まとめ
車を使う事業には欠かすことのできない運行管理や安全性の向上。そのためには、もはや欠かせないツールと言えるデジタコ。しかし、事業主の方にとっては導入費用も膨大で、簡単に決断できるものではありません。
しかし、今回紹介したようなさまざまな補助金制度を利用することで、導入費用を大幅に削減することができます。デジタコやドラレコ等の導入を検討中の方は、数ある補助金制度を有効活用し、事業に活かしていきましょう。
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